NINIが巡る補給艦撮影の旅

補給艦撮影と撮影で立ち寄った町のグルメや観光スポットを紹介する旅ブログ。

練習艦隊入港歓迎行事&掃海母艦うらが特別公開レポート

入港歓迎行事

 4月11日に入港した練習艦隊の入港歓迎行事に防衛モニターとして招待されたので参加してきました。

 当日はどういった服装で行けばいいのか分からず、とりあえず昔買ったスーツを着て行く事に。現地に着いたら皆さんスーツで来られていたので正解だったようです。

 入港歓迎行事の前に入港の様子も見学できるようなので早めに北吸桟橋へ。

 私が桟橋に入った時にはすでに練習艦かしまが着岸しており、びっくり。どうやらかしまは予定よりずっと早く入港したようです。

 招待券を渡して名札を貰い、どこで待機していればいいのか分からずテントの下でぽつんとしていると、「向こうでさわぎりの入港を見学して良いですよ」と教えて頂いたのでさわぎりがめざしをしている所を見学しに行きました。

 桟橋でめざし作業をしているのを見るのは初めてで、その途中に出港していく護衛艦などもありカメラを置いてきたことを激しく後悔する事に……。

 カメラで撮影出来るような雰囲気か分からなかったので、初日位は大人しくしておこうと置いてきてしまったんですよね。

 でも実際は皆さん自由に撮影されていて、「持ってくればよかったー!!」となったのでした。

 さわぎり、うらがの入港作業が終わると入港歓迎行事が始まります。

 初級幹部の皆様がラッタルを降りて来て桟橋に整列、花束贈呈や来賓の挨拶などがあり、20分ほどで行事が終了しました。

 入港歓迎行事自体はましゅうの一般公開の時にも何度か離れた場所からこっそりと見学をさせて頂く機会があったのですが、制服をびしっと決めた隊員さん方かずらりと並ぶ姿はやはり圧巻です。

 女性の幹部の方々も多くいらっしゃり、凛々しいお姿を拝見して「かっこいいなぁ」と思いました。

掃海母艦うらが特別公開

 翌日12日は午前中に掃海母艦うらがの特別公開、夕方から練習艦かしまの艦上レセプションがありました。

 特別公開自体は来場者がとても少なく、1グループにつき1,2人の乗員さんがついてエスコートして下さいました。

 私自身掃海母艦に明るくなく、お恥ずかしながら何をしている船なのか良く分かっていなかったのですが、搭載している装備品や掃海について乗員さんが詳しく説明をしてくださったので大変楽しく見学することが出来ました。

 特に「うらが」と「ぶんご」の違い、砲塔の有無は知らなかったので、同型艦でも砲塔があるものと無い物があるなんて!ととても驚きました。

 私はましゅうが好きなので、どうしても蛇管や蛇管金具に目が行ってしまいます。

 うらがは掃海艇に真水や燃料、食料などの物資を供給する補給艦的な役割も担っているそうで、「それで母艦と言うのか」とそこでようやく理解しました(汗)

 ましゅうの蛇管は吊り下げ形式ですが、こちらはロールタイプ。こういう違いも面白いなぁと思いました。

 隣には掃海電線と呼ばれる掃海に使うケーブルを収納する器具が。解説パネルによるとうらがに搭載されている掃海電線は、掃海艇や掃海艦の電線に不具合が起こった時の為の予備なんだそうです。

 掃海艇の見学に行くと後部に巻いてある黄色い電線。確かに作業の中で破損することもあるなとパネルを読んで初めて気づき、掃海母艦の大切さを実感しました。

 後部甲板には機雷の模型が置いてあり、機雷にも様々な種類があることを教えて頂きました。私の中のでは機雷=係維機雷というイメージだったのですが、機雷にも色々と種類があるそうです。

 その他にも音響機雷という音に反応する機雷や磁器機雷という磁器に反応する機雷、最近だと1回の掃海では爆発しないような機雷まであるらしく、日々進化し続ける機雷に対処すべく訓練をしているとおっしゃっていました。

 作業も1回では終わらず何度も何度も繰り返し掃海を行って安全を確かめているそうで、私が想像していた以上に大変な作業だなと……。

 掃海の歴史については「鉄のくじら館」で勉強したのですが、実際に今どうやって行われているのかは全く知らなかったので、今回こうして乗員さんにお話を伺う事が出来て本当に良かったです。

 今回の特別公開を通して、なんだか掃海母艦うらががとても好きになってしまいました。

 飛行甲板から見た「かしま」と「さわぎり」。

 艦首から撮れるのはうらがの甲板からだけです。丁度桜が満開だったので良い感じ。

 うらがのお尻です。うらがには機雷を敷設する能力もあるらしく、お尻がぱかっと開く様になっているとか。

 最後に練習艦かしまを外から見て帰りました。かしまでは艦上レセプションの準備が着々と進められています。次の記事では艦上レセプションと出港行事の模様をお届けします。